映画『21世紀の資本』CAPITAL IN THE TWENTY-FIRST CENTURY|あなたが金持ちになるか、貧乏になるか?その答えは、この映画が教えてくれる|働いても豊かになれない!格差はなぜ無くならない⁉︎原作者トマ・ピケティが出演し、解説します!|経済を、映画・TVを使って解説!728ページの原作本が103分で丸わかり!

522日(金)より全国順次公開!
『21世紀の資本』オンライン試写会緊急決定!【※終了いたしました】

21Shihon

Introduction

今世紀最大のベストセラー経済書
「21世紀の資本」がなんと映画になった!

『ウォール街』『プライドと偏見』『レ・ミゼラブル』『ザ・シンプソンズ』『エリジウム』…。
700ページを超える原作本とは異なり、映画版『21世紀の資本』は名作映画や小説などをふんだんに使い、過去300年に渡る世界各国の歴史を”資本”の観点から切り取ってみせる。世の中が成熟すると資本主義は平等になる、というクズネッツの定説をひっくり返した原作者トマ・ピケティは、「現代は第一次世界大戦前の不平等な時代に戻ってしまっている」と警鐘を鳴らす。

日本でも大きな社会問題となっている「格差社会」の真相を分かりやすく描いた、唯一無二の”学べる”映画。ピケティ自身が映画の監修・出演をこなし、世界中の著名な政治・経済学者とともに本で実証した資本主義社会の諸問題を映像で解説。世の中に『渦巻く格差社会への不満や政治不信。誰も正しく教えてくれなかった本当の答えがこの映画にはある。ピケティとの共同作業で、ニュージーランドを代表を代表するヒット監督ジャスティン・ペンバートンが描く、目からうろこの驚きに満ちた103分。昭和の高度経済成長や平成のリーマン・ショックは何だったのか?21世紀を生きる日本人必見の経済ムービーが登場。

Story

ピケティは、時はフランス革命に遡り、植民地主義、世界大戦、数々のバブル、大恐慌、オイルショック、リーマンショックなど、300年に渡る歴史の中で社会を混沌とさせた出来事と経済の結びつきを紐解いていく。

──今まさに、歴史は繰り返されようとしている。

如何にして我々は経済の負のスパイラルから抜け出せるのか?ピケティを始め、ノーベル経済学受賞のジョセフ・E・スティグリッツ、ジリアン・ラット、イアン・ブレマー、フランシス・フクヤマ他世界をリードする経済学者が集結。世界中の経済・政治の専門家たちが、膨らみ続ける資本主義社会に警鐘を鳴らし、知られざる真実を暴いていく!

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Staff

THOMAS PIKETTY

原作・監督・出演

トマ・ピケティ

1971年、フランス・クリシー生まれ。格差研究における世界の第一人者。数学モデル偏重の経済学に背を向けて、租税データに基づく世界的な所得分布と資産分布のデータベース構築に尽力し、所得と資産がトップ1%にますます集中している状況を明確に指摘。それをまとめた2014年の大著「21世紀の資本」が世界的ベストセラーとなった。現在、パリ経済学院教授。

JUSTIN PEMBERTON

監督

ジャスティン・ペンバートン

ニュージーランド生まれ。ドキュメンタリー監督。オークランド大学在学中、心理学の最優秀学生賞を受賞。卒業後は、ミュージックビデオやミュージックテレビで監督を務めた後に、映画製作者の仲間と共にドキュメンタリー映画の製作を専門とする会社を立ち上げる。自身初の長編ドキュメンタリー映画『Love, Speed and Loss』(05)で2007年のニュージーランド映画賞においてベスト・ドキュメンタリー賞、監督賞、編集賞を受賞。『The Golden Hour』(12)で、第41回国際エミー賞のベスト・ドキュメンタリー賞にノミネートされる。『Chasing Great』(16)は、ニュージーランドの封切り週末の興行収入でトップに立ち、同国のドキュメンタリー映画としては歴代最高の興行収益を上げた。

MATTHEW METCALFE

製作

マシュー・メトカルフ

ニュージーランド生まれ。プロデューサー。『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』(13)をはじめとする、多数の長編映画、TV番組、TVドキュメンタリー、ミュージックビデオを製作。2008年、『Dean Spanley』をニュージーランドと英国との間で共同製作し、翌年のニュージーランド映画賞で12賞にノミネートされ、7つの賞に輝いた。同作は、ロンドン映画批評家協会賞にもノミネートされた。『ザ・ラスト・ウォーリアー』(14)は、第39回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーションで世界初公開され、第87回アカデミー賞の外国語映画賞部門でニュージーランドから正式にエントリーされた。

Message from Thomas Picketty

わたしは大の映画好きだ。パリでは暇さえあれば散歩がてら近所の映画館に通っている。少なくとも週に2回、ジャンル問わずだ。だからジャスティン(・ペンバートン監督)がこのプロジェクトをたずさえて訪ねてきた時にこう思った、これは「21世紀の資本」の読者以外のさまざまな人々、もっと広範な人々に届けるのにうってつけの方法じゃないか、と。また何より、これは書籍とは別な言語を使って「21世紀の資本」を語るのに最良の方法じゃないか、とも。もちろんわたしは社会科学の言語を信じている、でも同時にそれだけでは不十分であるとも思うのだ。小説やコミックス、ポップカルチャーやアートの言語があって初めて完全なものになるのだと思う。さて、わたしは映画監督にはなったわけではない。わたしは作家であり社会科学者だ。しかしこの映画はわたしの本のすばらしい増補になったと信じている。わたしの本をこうしてスクリーンに届けてくれたジャスティンと製作チーム全員に感謝を贈る。

─ トマ・ピケティ

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Cast

(順不同)

    • Kate Williams

      ケイト・ウィリアムズ

      レディング大学で歴史学教授を務める。特にフェミニズム的な、女性の役割に注目したイギリス史やイギリス王室史に関する著作で知られる。

      Gillian Tett

      ジリアン・テット

      「フィナンシャル・タイムズ」編集者、著者。早い時期から世界金融危機/リーマンショックの引き金となった派生金融商品に着目し、その危うさを警告していたことで一躍有名となる。

      Faiza Shaheen

      ファイザ・シャヒーン

      イギリスの経済学者、左派の活動家。労働社会研究センター所長。経済格差、児童労働や持続可能な開発などについての研究および政治活動で知られる。

    • Suresh Naidu

      スレシュ・ナイドゥ

      コロンビア大学の経済学教授を務める。奴隷労働などの労働経済史や政治変化の経済的影響に関する研究で知られる。

      Joseph E Stiglitz

      ジョセフ・E・スティグリッツ

      コロンビア大学経済学教授。経済活動で情報が果たす役割についての研究で不動の業績を挙げ、ノーベル経済学賞を受賞。近年では、現代グローバリズムの歪みと経済エリートによる不当な収奪を批判し、経済全体に裨益する資本主義のあり方について多くの著作がある。邦訳も多数。

      Lucas Chancel

      ルカ・シャンセル

      経済学者。世界格差研究所共同所長。格差と環境政策を専門とする。

      Rana Forooha

      ラナ・フォルーハル

      経済コラムニスト。金融業界による経済侵食についての著作がある。最近ではグーグルなどネット企業の独占について扱っている。

    • Ian Bremmer

      イアン・ブレマー

      アメリカ外交政策、世界政治リスクを専門とするアメリカの評論家。国際秩序を維持する仕組みとしてG7などがすでに破綻している様子を描いた「「Gゼロ」後の世界主導国なき時代の勝者はだれか」が有名で、他に世界政治において金融が攻撃的な役割を担っていること、グローバリズムが次第に歪みを見せていることについて様々な著作、論説がある。

      Paul Mason

      ポール・メイソン

      イギリスのジャーナリスト、ラジオパーソナリティ。極左トロツキー主義シンパを名乗り、反資本主義的な主張と右派勢力に対する攻撃的な物言いで知られる。

      Francis Fukuyama

      フランシス・フクヤマ

      スタンフォード大学政治経済学教授。「歴史の終わり」で、社会主義崩壊により世界の大きな紛争はなくなり、均質化するというビジョンを示し、資本主義の勝利を謳う著者として名を馳せるが、その後資本主義の前提となる信用とその崩壊を懸念した著書や、バイオテクノロジーを通じた人間のあり方を問う著作など様々な視点の著作を発表。

    • Bryce Edwards

      ブライス・エドワーズ

      ニュージーランドの政治評論家。反エスタブリッシュメント的な論調で知られる。

      Simon Johnson

      サイモン・ジョンソン

      2007-2008年にIMF主任エコノミスト。現在はMIT教授。金融の過度の発達がもたらすリスクについての研究・著作が多い。

      Paul Piff

      ポール・ピフ

      カリフォルニア大学アーヴァイン校心理学準教授。社会的ステータス、博愛性、道徳性などをめぐる各種の心理学研究で知られる。

      Gabriel Zucman

      ガブリエル・ズックマン

      カリフォルニア大学バークレー校経済学部教授。トマ・ピケティの共同研究者であり、特にタックスヘイブンの研究で名高い。謎に包まれていたタックスヘイブンでの蓄財額を巧妙に推計し、その問題点を指摘し続けている。邦訳「失われた国家の富」。

Comments Comments

    • 本も読んでほしいところだが、
      まずは映画で現実を直視しよう。
      いくら働いても豊かになれない秘密を映画は教えてくれる。

      池上彰(ジャーナリスト)

    • 原作に忠実な映画だと思う
      つまり、「風と共に去りぬ」や
      「戦争と平和」と同じだ
      見終わった後 大いなる悲しみと不安に襲われる
      それを乗り越えろと
      ピケティ氏は言っているのだが

      久米宏

    • 資本主義を破壊すれば自由も破壊される。
      しかし、もし自由を守ろうと思うのならば、先進国の中産階級が夢を失い、資本主義に絶望しつつあることに目を向けなければならない。
      戦間期の悲劇を繰り返さないために。

      三浦瑠麗 (国際政治学者)

    • 「百年に一冊」の名著の待望の映画化。豊富な映像資料とスター論客たちの鋭い分析で、世の中の「仕組み」がよくわかる。深い理解から生まれる希望。「賢者」になろう。

      茂木健一郎 (脳科学者)

    • ひとたび経済的に不遇に陥ると、なぜこんなにも抜け出せないのか。映画『パラサイト』がなぜこんなにも世界的に共感されたのか。答えは今作で見いだせる。第一次大戦前にも似た今の格差をなくすための提言をピケティ本人から聞ける貴重な作品。

      藤えりか (朝日新聞記者(経済部兼GLOBE))

    • 世界の過半数の人々が資本主義に対して否定的になっている理由は、この非常に分かりやすいドキュメンタリーを見ればしっくりくるはずです。皆が当事者です!

      ピーター・バラカン (ブロードキャスター)

    • 日本は世界の先進国の中では比較的平等な国である。日本のような高負担の相続税や資産課税は、文句もあるが、本作でいいたいことを既に一部実践している。

      高橋洋一 (数量政策学者、嘉悦大学教授)

    • 歴史は格差と不平等がもたらした様々な悲劇を語る。人間の顔をした資本主義を取り戻すシンプルな提言に耳を傾けよう。

      飯田泰之 (明治大学政治経済学部准教授)

    • 自由の為に生まれた資本主義が、成熟するにつれ格差を助長させ希望を奪う。
      資本主義社会に生きる我々は、「努力は必ず報われる」という美しい言葉が持つ罠に自覚的にならなければいけない。

      辻愛沙子 (株式会社arca CEO/クリエイティブディレクター)

    • 映像化された「21世紀の資本」は怖かった。
      民主主義が消滅する未来をみたからだ。
      欲望はやがて独裁をうむ。
      独裁ほど
      資本主義との相性が良いものはないだろう。
      この映画は私を試している。

      堀潤 (ジャーナリスト/キャスター) 

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theaters Theater

地域 劇場名 TEL 公開日
鹿児島 ガーデンズシネマ 099-222-8746 9/18(土)